かつて抗議しに渡米したYouTubeのアップロード動画が20兆本を突破

メディア

2006年10月私は一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)のメディア部会の部長であった、角川 歴彦(元KADOKAWA取締役会長)さんの呼びかけで、YouTubeへ厳重抗議&シリコンバーレーの企業訪問(Google・Apple・ルーカススタジオ等)。
ロサンゼルスでは日本の人気コミックなどのIP(漫画・アニメ)を販売する現地企業などを巡る、研修旅行に出かけました。

当初、YouTubeの本社はカリフォルニア州サンマテオのピザ販売店・日本食レストランの2階に置かれていました。
日本で放送されたアニメ番組が著作権を無視する視聴者が、違法アップロードして世界中で視聴されていたことに抗議する為に、IP保有企業(出版社・映画会社・放送局等)の方々と渡米しました。

何度もJVAからYouTube社にメールでコンタクトしましたが、まったく無視されたので事務所を突撃することを決断。
YouTubeは創業者(ファウンダー)チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムの3人がベンチャーキャピタルから出資を受けたことでスタートアップした企業でした。

最初のYouTube動画は、共同創設者のジョード・カリム氏によって2005年4月23日にアップロードされました。19秒の動画「Me at the Zoo」は、カリム氏がサンディエゴ動物園にいる様子を映した動画は、これまでに3億5500万回以上の再生回数と1700万件以上の「いいね!」を獲得しています。

サンフランシスコの空港から、日本のコンテンツ企業の代表20名がピザ屋の二階にあるYouTubeの厚い扉を叩き、インターフォンで呼びかけてもまったく対応しません。
YouTube事務所の中には、人がいる気配は感じるも接触をいっさい拒否されてことを想い出します。

それもそのはず、我々がサンフランシスコからロサンゼルスに向かう空港ロビーのTVで「2006年10月9日に16億5000万ドルの株式交換でGoogleの買収に同意した」といったニュースが流れているのを観て皆で驚きました。重大記者会見直前に訪問しても会わんわな。

角川 歴彦団長が「これで今まで違法にアップロードされていた日本のコンテンツをGoogleなら削除させられる」とニュースを観て喜ばれていたことを記憶しています。

ニールセンは、YouTubeの利用がここしばらく着実に増加していると報告しています。

ニールセンのメディアディストリビューターゲージは、テレビ視聴シェアによるメディア企業を示しており、YouTubeが11.6%でトップ、ディズニー(シェア10%)がそれに続いている。

YouTubeは2024年にユーザーが動画に平均1億件以上のコメントを投稿し、クリエイターは平均1,000万人の視聴者からのコメントに「いいね!」を付けたと報告。昨年は、YouTube動画は平均して1日あたり35億件以上の「いいね!」を獲得だそうです。

ニールセンは設立20周年を迎えたYouTubeは単独企業として5,500億ドルもの価値があると報じ、2025年には収益で初めてウォルト・ディズニー社を抜いて世界最大のメディア企業になると予測していますね。

 

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