アーティスト集団チームラボ代表である、猪子 寿之氏は1977年、徳島市出身。2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボ創業。大学では確率・統計モデルを、大学院では自然言語処理とアートを研究。
チームラボは、プログラマ・エンジニア、数学者、建築家、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、CGアニメーター、絵師、編集者など、情報化社会のさまざまなものづくりのスペシャリストから構成されている。
<チームラボ>の名前は、以前からよく知っていましたが、代表の猪子氏については殆ど知りませんでした。
猪子寿之×堀江貴文の対談をYouTubeで偶然に観てから、猪子氏の「認識の革命」にとても興味を持つきっかけになりました。
【アートがよくわからないあなたへ。チームラボ代表が解説するアートの歴史と変化】
対談の中でも紹介されてますが、有名な現代美術の作家ホックニー (David Hockney)はルネサンス期の絵画が写実的に見えるのは、レンズの発明と関係しておりそれ以前にはなかったことだ!と断言しています。
レンズとルネッサンスの融合によって『人間の認識が変わり』このことが、今日の科学の進展に繋がった!という考察は流石です。
18~19世紀の一部の画家が光学的な投影像をカンバスに映してトレースし利用したことを知りませんでした、このレンズなどの光学器具を使った手法を画家が取り入れたことについて、猪子氏は非常に重要で考えているようです。
YouTubeの別の対談でもDavid Hockneyの発見について熱く語っています。そして、生成AIやメタバースなどは「興味がない、頭の良いひとに任せておけば良い」といった皮肉まじりの発言もあり、私は共感しました。
それ以降の芸術の歴史と科学の歴史は、光学そのものの歴史と密接に結びついていて、チームラボの作品にも反映されていることが理解できました。
世界各国で最先端のデジタルテクノロジーを用いて鑑賞者が没入し新たな知覚を体験できる、中東初の常設ミュージアム「チームラボボーダレス ジッダ」が2024年6月10日にオープンしました。
同館は延床面積が約1万㎡に及び、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。「サウジアラビア・ジッダ歴史地区」にあるミュージアムには、いつの日か一度足を運びたいと考えています。