ムーンショット計画とは、内閣府が主導する大型研究プログラムで、2050年までに人々が身体や脳、空間や時間といった制約から解放された社会の実現を9つの分野で目指しています。
これに<ムーンショット目標10>「2050年までに、フュージョンエネルギー(核融合エネルギー)の多面的な活用により、地球環境と調和し、資源制約から解き放たれた活力ある社会を実現」が新たに加わりました。
今回取り上げるのは<ムーンショット目標9>「2050年までにこころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会の実現」について、わかりやすいアニメが内閣府のHPで公開されています。
「行動経済学」と「神経科学」を融合させて新しい学問分野を作ることに挑戦している筑波大学 山田 洋准教授の動画で、ヒトの行動科学から価値判断を生み出す脳の仕組みまでを理解する神経科学について説明しています。
身体の健康状態を知るように、自分のこころを深く理解し、遷移させ、ありたい状態に近づけることができる未来がきたら、本当に素晴らしいと思いました。
こころを脳神経細胞の活動と捉え、神経経済学の側面から喜びや幸福感が生み出される脳のメカニズムの研究によって、これまで解明できなかった「こころの領域」に科学で挑む山田さんの研究を核にした、イノベーションに期待します。