年間5,900のIPを生み出すKADOKAWAをソニーが狙う理由

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アジアを代表するコンテンツマーケット「TIFFCOM 2024」で、Road PicturesのCEO・蔡公明氏が登壇して、中国での日本コンテンツの展開とその戦略について語っています。

2021年に配給を手掛けたアニメ映画『HELLO WORLD』がヒットしたことをきっかけに、日本のアニメに注力。『すずめの戸締まり』『THE FIRST SLAM DUNK』『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』2024年『君の名は。』再上映も手掛け、創業10年の宣伝配給の累計興行収入は4,000億円を達成したそうです。

中国の二次元市場は、(アニメ、漫画、ゲーム、小説や関連する衣装、フィギュア、音楽、ビデオ、イベントなど)
2023年には2,000億元(約4兆900億円)以上に達する見込です。
また2026年にグッズ市場だけでも1,481億元(約3兆500億円)になると予想されてます。

中国のIP市場を牽引しているのは若い世代の<二次元ファン>です。アニメや漫画、ゲームなどの二次元(平面)のキャラクターを愛する人のことを指すそうです。

二次元ファンは、キャラクターのイラストや二次創作(独自の解釈を加えたイラストや漫画、小説)を作成したり、ぬいぐるみやキーホルダーなどのオリジナルグッズを作ったりして楽しむ若者で、日本でかつて「オタク」と呼ばれていました。IP展開事業に関しては、何よりもファンの意見を大事にしていると蔡公明氏が語ったそうです。

先日、ソニーグループからKADOKAWA株取得に向けた「初期的意向表明を受領している」に関する正式発表の解説動画に詳しく説明されていますので、ご興味がある方は必見です。

もし双方にメリットがあると言われている<世紀のM&Aが実現>すれば、世界のコンテンツ業界に与える影響は計り知れないと考えます。

国内有数のエンタメ企業である2社がタッグを組むことのインパクトは大きく、2025年は日本のIPが世界を揺るがす年になる予感がします。

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